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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻10号

1983年10月発行

臨床報告

眼圧上昇を伴った虹彩melanocytomaの1症例

著者: 鈴木まち子1 小椋祐一郎1 近藤武久1

所属機関: 1神戸市立中央市民病院眼科

ページ範囲:P.1347 - P.1351

文献概要

 開放隅角緑内障を伴った虹彩melanocytomaの1例にsector iridectomyによる腫瘍摘出術を行い眼圧の正常化を得た。
 隅角部に著明な色素沈着を認めたことから,色素あるいはmelanophageの線維柱帯への沈着による眼圧上昇が示唆された。
 虹彩のmelanocytomaとmalignant melanomaの鑑別は臨床的にはきわめて困難であること,また虹彩malignant melanomaは概して予後良好であることから眼圧上昇を伴う症例でも,可能な限りまず薬物による眼圧調整あるいは腫瘍摘出術を試みるべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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