icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻10号

1983年10月発行

文献概要

臨床報告

悪性リンパ腫の治療中に発症した胞状網膜剥離の1症例—大量ステロイド剤による影響

著者: 松本雄二郎1 石橋康久2 河野恵子2 本村幸子2

所属機関: 1筑波大学附属病院眼科 2筑波大学医学専門学群臨床医学系眼科

ページ範囲:P.1377 - P.1383

文献購入ページに移動
 悪性リンパ腫の43歳男性にみられ,典型的な経過をとった胞状網膜剥離の1症例について報告した。本症の臨床および治療経過所見より胞状網膜剥離の発症三には,悪性リンパ腫の治療に使用した大臆ステロイド剤と上気道ウイルス感染がひき金になっているのではないかと推察した。また胞状網膜剥離は脈絡膜毛細血管板—Bruch膜—網膜色素上波レベルの機能低下により生ずる病態と考えられる点で,増田型中心性網脈絡膜症と共通の基盤にあると思われるが,増田型中心性網脈絡膜症の激症型とするより,一つの疾患単位と考えるのが妥当ではないかと考按した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら