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文献概要
臨床報告
3歳児健康診査における視機能スクリーニング(第2報)
著者: 神田孝子1 川瀬芳克1
所属機関: 1愛知県総合保健センター
ページ範囲:P.1423 - P.1426
文献購入ページに移動 前回の報告で我々は3歳児健診における弱視・斜視のスクリーニングには眼位眼球運動検査と視力検査の組合せが良いと報告した。
そこで今回は知多市の3歳児健診でこの二つの検査によるスクリーニングを試みた。その結果,眼位眼球運動検査により外斜視9人(3.5%),内斜視1人(0.4%)を検出した。眼位眼球運動検査は受診者のほぼ全員に検査可能であり,その成績からも斜視検出に有効と考えられる。
一方,今回のスクリーニング受診者中には15人(5.8%)の視力不良者があったが,視力検査可能な者については検出できたが,検査不能者が多く,実施方法を改善する必要がある。今回我々は家庭での事前練習を試みたが,有意に不可能者を減らすことができた。練習や再検の機会を設け視力検査の不可能者を減らすことができれば,眼位眼球運動検査と共に3歳児健診の検査項目として一般化できると考えた。
そこで今回は知多市の3歳児健診でこの二つの検査によるスクリーニングを試みた。その結果,眼位眼球運動検査により外斜視9人(3.5%),内斜視1人(0.4%)を検出した。眼位眼球運動検査は受診者のほぼ全員に検査可能であり,その成績からも斜視検出に有効と考えられる。
一方,今回のスクリーニング受診者中には15人(5.8%)の視力不良者があったが,視力検査可能な者については検出できたが,検査不能者が多く,実施方法を改善する必要がある。今回我々は家庭での事前練習を試みたが,有意に不可能者を減らすことができた。練習や再検の機会を設け視力検査の不可能者を減らすことができれば,眼位眼球運動検査と共に3歳児健診の検査項目として一般化できると考えた。
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