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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻11号

1983年11月発行

文献概要

臨床報告

老人にみられる黄斑部網脈絡膜変性について—non exudative typeとexudative typeの比較検討

著者: 河内英子1 荻田昭三1 布引けい子1

所属機関: 1広島赤十字病院眼科

ページ範囲:P.1433 - P.1438

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 1980年5月から82年9月までの2年5ヵ月の間に,広島赤十字病院眼科で取り扱った老人性の黄斑部網脈絡膜変性のうち,non exudative type 12例18眼とexudative type16例21眼を比較検討し次の結果を得た。
(1) Non exudative typeでは性差を認めなかったが, exudative typeでは男性の方が87.5%と多かった。
(2)年齢別にみると,両タイプ共に60歳以上が多く,non exudative typeでは75%,exudative typeでは87.5%を占めた。
(3)罹患眼では初診時において, exudative typeはnon exudative typeに比べて片眼性のものが多かった。
(4)病型別にみると,exudative typeは宇山の分類によるI型が約60%を占め,病巣の大きさは2PD以下のものが71.4%と多かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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