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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻11号

1983年11月発行

文献概要

臨床報告

両眼下直筋欠損症の1例

著者: 今井済夫1 園田日出男1 坂井豊明1

所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1443 - P.1446

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 両眼下直筋欠損症の1例を報告した。症例は22歳女性で斜視手術を希望して受診した。頭位は顎をさげ上ひき眼位をとっている。眼位は第1眼位では正位で,左方視で左上斜が,右方視で右上斜がみられ,両眼共に外下転が不能であった。CT scanでは眼窩中央部の垂直断層において下直筋が認められず,両眼の下直筋欠損症または形成不全と診断した。手術時に両眼の下直筋欠損と右眼の内直筋,外直筋の付着部異常がみられた。手術は水平筋の移動術を施行した。術後,第1眼位での顎さげは消失し,右方視での右上斜,左方視での左上斜も減少して外見は良好となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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