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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻11号

1983年11月発行

文献概要

臨床報告

帯状を呈した特異な黄斑発生異常

著者: 田中隆行1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科教室

ページ範囲:P.1457 - P.1462

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 31歳の女性と25歳の男性に入られた眼底病変についての臨床所見を報告した。この眼底所見は,中心窩反射・黄斑輸状反射および正常の黄斑の色調を欠きながらも網膜血管の異常は少なく,乳頭から黄斑および黄斑周囲が帯状いしは長楕円形に鮮黄色で,強膜が透見でき,その周囲に連続的に移行する強い豹紋状の輪をもっていた。螢光眼底造影では鮮黄色の異常部は脈絡膜相で微細な顆粒状の造影を示し,静脈相より後期まで Win—dow defectと考えられる過螢光を示した。この所見は,類似したものとしてはConnらの報告があるのみで,一般には知られておらず,黄斑の発生異常の新しい形と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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