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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻12号

1983年12月発行

文献概要

臨床報告

両眼性synergistic divergenceの1例

著者: 江口秀一郎1 大平明彦1 小沢哲磨2

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2東京逓信病院眼科

ページ範囲:P.1497 - P.1500

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 両側方視に際し,両眼が外転し開散位となる異常眼球運動を示す14歳の男子の症例を報告した。本症例は過去の症例と異なり視標を示して左方視を命ずると異常な開散運動は示さなかった。右眼は内転にのみわずかな運動制限があり,全てのむき運動で衝動性眼球運動速度の低下を認めた。左眼ば外転運動以外の著明な眼球運動制限が存在したが,対光反応の縮瞳系には大きな異常を認めなかった。本症例は水頭症や錐体路徴候を伴っており,これらの事より異常眼球運動の原因として脳幹部の障害が推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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