icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻2号

1983年02月発行

文献概要

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著

術後角膜内皮障害を認めたIOL挿入眼に関する考察

著者: 野川秀利1 馬嶋慶直1

所属機関: 1名古屋保健衛生大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.109 - P.115

文献購入ページに移動
 人工水晶体挿入後2〜3年で角膜内皮障害を認めた4症例を経時的に観察し以下の結果を得た。(1) specular microscopeにより最後に観察しえた角膜内皮のaveragecell densityは400〜500/mm2, average cell areaは2,000〜2,500μm2であった。(2)症例2および症例3のフルオ前房水角膜移行係数(kc・ac)は各々0.23, 1.49(hr−1),分配係数(rac)は各々0.83, 0.74の値を得た。(3)全層角膜移植を行った2症例の被移植片および摘出人工水晶体の走査電顕的検索では露出したデスメ膜の網状線維性構造と島状に残存した角膜内皮の細胞間接合部の破壊像を認めた。また人工水晶体のレンズ表面に細胞の付着像は認めなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら