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特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著
眼炎症におけるロイコトリエンの役割—第1報実験的ぶどう膜炎に対する抗SRS-A剤の効果
著者: 砂田昭信1 金恵媛1 宮永嘉隆1
所属機関: 1東京女子医科大学第二病院眼科
ページ範囲:P.123 - P.129
文献購入ページに移動今回,抗SRS-A作用を持つとされるKC−404を用いて,ウサギの実験的ぶどう膜炎がどのように抑制されるかを検討して次の結果を得た。
(1)卵白アルブミンをウサギの硝子体中に注入して起こさせたぶどう膜炎に対しては,かなり有意の抗炎症効果が認められた。
(2)牛血清アルブミン注入によるアルサス型ぶどう膜炎に対しては炎症が強すぎたためか,コントロールとの間にはっきりとした有意差は認められなかった。
(3) Carrageeninをウサギの硝子体中に注入して起こさせたぶどう膜炎に対しては,効果を比較検討するほどの炎症が起こらなかった。
以上より,眼炎症においてもロイコトリエンの関与があろうことが示唆された。
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