文献詳細
特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
学会原著
中心性漿液性網脈絡膜症に対する光凝固治療と網膜感度
著者: 松野公利1 春田龍吾1 三村治1 可児一孝1 下奥仁1
所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.149 - P.153
文献概要
(2)13例中12例において,凝固部の網膜感度の低下が認められた。
(3)凝固後,凝固部の周囲では凝固の影響によって,感度は一時低下し,再び上昇し正常に復した。
(4)凝固後,凝固部の感度は大きく低下し,1週間目頃から回復傾向を示すものがみられるが,この回復は3〜4週間目頃には停止し,正常感度までには戻らなかった。
(5)アルゴンレーザー光凝固による網膜の機能障害は,決して無視できるものではなく,その使用にあたっては常にこのことを念頭に入れておかなくてはならない。
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