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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻2号

1983年02月発行

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その2)

学会原著

中心性漿液性網脈絡膜症に対する光凝固治療と網膜感度

著者: 松野公利1 春田龍吾1 三村治1 可児一孝1 下奥仁1

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.149 - P.153

文献概要

(1)中心性漿液性網脈絡膜症13例にアルゴンレーザー光凝固を行い,眼底視野計を用いて,凝固斑および,その周囲の網膜感度を測定した。
(2)13例中12例において,凝固部の網膜感度の低下が認められた。
(3)凝固後,凝固部の周囲では凝固の影響によって,感度は一時低下し,再び上昇し正常に復した。
(4)凝固後,凝固部の感度は大きく低下し,1週間目頃から回復傾向を示すものがみられるが,この回復は3〜4週間目頃には停止し,正常感度までには戻らなかった。
(5)アルゴンレーザー光凝固による網膜の機能障害は,決して無視できるものではなく,その使用にあたっては常にこのことを念頭に入れておかなくてはならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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