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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻2号

1983年02月発行

文献概要

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著

難治性網膜剥離に対する磁性体応用法の開発

著者: 浦山晃1 早川真人1 田中泰雄1 山木邦比古1 桜木章三1

所属機関: 1秋田大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.155 - P.158

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 巨大裂孔を有する網膜剥離に対する新しい治療として,磁性体応用法を考案した。その原理は,軟性磁性体の特性をもった金属(パーマロイメタル)を封入したガラス球を硝子体内に挿入し,後極寄り裂孔縁近くまで誘導し,予め強膜上に縫いつけた磁石(希土類磁石)との間に網膜を挾みこんで圧着させ,剥離網膜の復位を計るものである。家兎眼球内のガラス球が長期間無害であることを確かめた上で,臨床実験をも行ったが,まだ成功例は得られていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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