icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻2号

1983年02月発行

--------------------

Charles L. Schepens-Retinal Detachment and Allied Diseases (2 vols.)

著者: 清水弘一1

所属機関: 1群馬大学

ページ範囲:P.168 - P.168

文献概要

 眼科の関係者すべてがながらく待望していたSche—pensの剥離の本が遂に出た。明かるいグレーの表紙に鮮かな青と赤の文字と模様の押された2冊本で,合せて厚さ7.5cm,目方4.8kgの大冊である。氏が網膜剥離に専念するようになって40年,ボストンのEye and EarInfirmary病院で網膜外来Retina Serviceを世界ではじめて開設してから36年になり,本書にはひとつの専門分野を歴史と共に作りあげた氏の知識と智恵が込められていると見られるのである。
 網膜剥離を題名とはしているが,裂孔原性(特発性)剥離をその主対象とし,また,アカデミックな病因論よりも診断と治療とに圧倒的に大きな比重が置かれている。本書全体の7割が手術で2割が検査というページ配分だが,これは,剥離の理論的な面を前のVitreoretinalDisorders (Tolentino, Schepens & Freeman著,659pp.,Saunders, 1976)でたっぷり論じてあるからということらしい。逆に云えば,今度のこの本を読むほどの人は前著を既に卒業している筈ということかとも思われるのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら