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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻2号

1983年02月発行

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その2)

学会原著

糖尿病性網膜症の新生血管および網膜血管床に対する光凝固療法の効果について

著者: 能美俊典1 渡辺正樹1 松浦啓之1 山本由香里1 瀬戸川朝一1

所属機関: 1島根医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.169 - P.174

文献概要

 重症型糖尿病性網膜症患者18例中27眼について光凝固を行い,その前後の螢光眼底像を比較し,毛細血管非灌流野の状態および新生血管に対する光凝固療法の効果を検討した。
(1)毛細血管非灌流野において毛細血管再造影を認めたものは27眼中20眼で,再疎通型を示したものは20眼中17眼,再形成型は14眼であった。再疎通型は光凝固による循環改善効果を示すと考えた。
(2)増殖型15眼について光凝固後その網膜新生血管の72.4%が,また乳頭新生血管は57.1%が消失・縮小し,光凝固は網膜新生血管により効果を示した。
 また以上の結果を検討して,光凝固の適応時期・手技について少考を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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