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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻2号

1983年02月発行

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その2)

学会原著

単性緑内障における自律神経機能の研究—β—遮断剤点眼液の影響

著者: 大垣節子1 橘川真弓1 杤久保哲男1

所属機関: 1東邦大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.175 - P.180

文献概要

 単性緑内障と診断された61症例(男性31例,女性30例)を対象とし,自律神経機能検査の一つであるMicrovibration (以下MVと略記)ならびに心理テストを行いβ—遮断剤点眼液の影響を検討した。
 今回,β—遮断剤使用例と未使用例との間に眼圧の有意な差は認められなかったが,眼圧とMV,心理テストでは一部関連を認めた。
 MVにより単性緑内障では交感神経緊張型が多く,しかもβ—遮断剤使用により副交感神経緊張型に移行する症例が多くあることからβ—遮断剤点眼液による自律神経機能への影響が推測され,また緑内障の成因の一つとして交感神経系の関与が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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