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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻2号

1983年02月発行

文献概要

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著

アルゴンレーザーによる開放隅角緑内障の治療(Ⅳ)—若年緑内障へのlaser trabeculoplasty

著者: 田邊吉彦1 浅野隆1 原田敬志1

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.195 - P.199

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 薬物コントロール困難の若年緑内障11例14眼にlaser trabeculoplasty (LTP)を行い,5例7眼で眼圧コントロールに成功,5例5眼で不成功,残る1例は1眼で成功,1眼で不成功であり,その成功と不成功の比は各々50%であった。
 LTPにおけるlaser照射範囲は3例3眼が120°照射,6例6眼は180°照射,3例5眼は360°照射であった。そうして120°および180°照射例では成功率はいずれも33%であったが,360°照射の3例5眼はすべて成功している。それ故,この成功率はまだ上昇する可能性は強い。
 LTP後,1度低下した眼圧が再上昇し,4週程してやっと落着き,以後安定した眼圧のコントロールを示す例があり,効果の判定には1カ月待つ必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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