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特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学術展示
アルゴンレーザーによる経強膜光凝固の臨床応用について
著者: 河野望1
所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.216 - P.217
文献購入ページに移動 緒言網膜裂孔に対する光凝固は主に,経瞳孔光凝固が行われている。我々は周辺部の病変や,中間透光体混濁のため,経瞳孔光凝固の困難な症例に対して,経強膜的に網脈絡膜を凝固する新しいアプローチを開発した。さらに今回,臨床応用に先だち日本猿を使用し,その効果および安全性を検討した上で臨床応用を行った。すなわち網膜周辺部に裂孔を有する9例9眼に対し,経強膜光凝固を行い,検眼鏡的に色素の増加を伴う瘢痕形成を確認した。
装置Nidek Arレーザー光凝固装置AC−3500Gを改作した1)もので,発振器からレーザー光を石英モノフィラメントファイバーで先端のプローベに誘導し,プローベ先端のTipより照射する。Tipは前極部用(径600μm,直針)と,後極部用(径300μm,曲針)の2種であり,容易に交換可能である。実施に際しては,双眼倒像鏡観察下で図1のように行った。
装置Nidek Arレーザー光凝固装置AC−3500Gを改作した1)もので,発振器からレーザー光を石英モノフィラメントファイバーで先端のプローベに誘導し,プローベ先端のTipより照射する。Tipは前極部用(径600μm,直針)と,後極部用(径300μm,曲針)の2種であり,容易に交換可能である。実施に際しては,双眼倒像鏡観察下で図1のように行った。
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