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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻2号

1983年02月発行

文献概要

臨床報告

新しい抗ヘルペス剤Acyclovir®による治療成績—特にIDU耐性,実質性角膜炎に対する有効性について

著者: 千原悦夫1 松田晴子1 遠谷茂1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.241 - P.245

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 樹枝状角膜潰瘍あるいは星状角膜潰瘍の8眼(6例)と実質病変を伴うヘルペス性角膜炎7眼(6例),計15眼に対してAcyclovir®〔9—(2—hydroxyethoxymethyl) guanine〕による治療を試み良好な結果を得た。樹枝状あるいは星状角膜潰瘍の患者は全例が治癒し,潰瘍が消失するまでの平均日数はわずか2,8日であった。IDU耐性と考えられる樹枝状角膜潰瘍の2眼に対してもAcyclovir®は著効を示した。実質性角膜炎を伴う7眼に対するAcyclovir®の効果も比較的良好で5眼において10日以内に潰瘍が消失し,角膜炎の軽快が認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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