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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻3号

1983年03月発行

文献概要

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 特別講演

視野の臨床

著者: 松尾治亘1

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.263 - P.277

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 わが国における視野計測の実態を把握し将来の視野検査を考える意味でのアンケート調査を行い771機関(38.1%)の有効回答を得た。視野計としてはGoldmann型視野計が最も広く使用されている(84%)。これに比べ,静的計測を日的としている視野計の使川はStatic campimeter 9%, Friedmann Central Field Analyser 8%であり,中心部の静的計測の重要性が認識されて将来もっと普及することが望まれる。
 計測法としては,動的量的視野計測法のみ行っているという回答が全体の45.3劣を占めており,我々の推奨しているscreeningと精密視野計測の合理的な組合せを実施しているという回答は全体の26.9%で,今後さらにscreening法が行われることが望まれた。
 現在,安価でしかもscreeningとして有用と考えられるFriedmann Central Field Ana—lyser, Static campimeterおよびFriedmann Analyser Ⅱの3機種の正常閾値を求め,その値から最もscreeningに妥当と思われるND値を年代別に求めると, Friedmann CentralField Analyserでは30歳代までは1.8,40歳,50歳代では1.6,60歳以上では1.4,とほぼFriedmann 自身の定めたND値より0.2logu低い値であり,Static campimeterでは20歳代までは2.0,30歳代1.9,40歳代1.7,50歳代1.6,60歳以上では1.4であった。またFricdmann Analyser ⅡではFriedmannnr自身の定めたND値が最もscreeningに適している結果を得た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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