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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻3号

1983年03月発行

文献概要

眼科手術学会

透析患者における白内障手術について

著者: 横田章夫1 平岡利彦1 松村明1 小暮文雄1

所属機関: 1独協医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.412 - P.416

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 透析患者7例8眼に白内障重術を行い次の結果を得た。
(1)8眼中7眼は術中術後何ら合併症の発生をみなかったが.1眼に術後創癒合不全,硝子体瞳孔ブロックによる続発性緑内障およびアセタゾラマイド蓄積によると思われる意識障害の発生をみた。
(2)術前および術後の透析の時期と白内障手術の合併症の発生は相関しないと思われた。
(3)術後視力は糖尿病性網膜症を有する2眼を除けば平均0.9の矯正視力を得た。
 透析患者に対する白内障手術は全身管理を第一を第一とし,良好なコントロールのもとに手術を行えば一般患者に対する白内障手術と同様安全な手術が行えると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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