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文献概要
特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著
虹彩ルベオーシスの臨床的検討—前眼部蛍光造影を中心として
著者: 山秋久1
所属機関: 1金沢医科大学眼科
ページ範囲:P.447 - P.451
文献購入ページに移動 早期ルベオーシス眼28眼,高度ルベオーシス眼10眼の虹彩ルベオーシス所見につき検討した。
細隙灯顕微鏡で発見しがたい微細なルベオーシスも虹彩螢光撮影で発見可能であった。
早期ルベオーシス眼の瞳孔縁出現部位は上方縁に多い傾向にあった。
ルベオーシス眼には広範な無血管帯・乳頭新生血管が高率に合併していた。
早期ルベオーシス眼の光凝固療法は71%に有効で,特に瞳孔縁のみにルベオーシスが見られた例にルベオーシスの消褪をみた例があった。褐色虹彩においても,虹彩螢光撮影によるルベオーシスの早期発見は可能で,その臨床的意義は高いものと思われた。
細隙灯顕微鏡で発見しがたい微細なルベオーシスも虹彩螢光撮影で発見可能であった。
早期ルベオーシス眼の瞳孔縁出現部位は上方縁に多い傾向にあった。
ルベオーシス眼には広範な無血管帯・乳頭新生血管が高率に合併していた。
早期ルベオーシス眼の光凝固療法は71%に有効で,特に瞳孔縁のみにルベオーシスが見られた例にルベオーシスの消褪をみた例があった。褐色虹彩においても,虹彩螢光撮影によるルベオーシスの早期発見は可能で,その臨床的意義は高いものと思われた。
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