文献詳細
特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その4)
学会原著
文献概要
筆者らは11症例の中心性輪紋状脈絡膜萎縮症の経過観察を行い,本症の初期病変および病像の進展形式を検討し以下の結論をえた。
(1)検眼鏡および螢光眼底造影で最初にみとめられる本症の異常所見は黄斑部の粗な顆粒状の色素上皮の萎縮である。
(2)粗な顆粒状の色素上皮の萎縮病巣が密になり,拡大してある程度の大きさになると,病巣内に1個ないし数個の小さな境界鮮明な色素上皮一脈絡膜毛細管板萎縮病巣が出現する。
(3)その色素上皮—脈絡膜毛細管板萎縮病巣は色素上皮の萎縮病巣内で拡大・癒合しながら進行し,萎縮の程度も徐々に進行する。錐体の機能障害も徐々に進行する。
(4)最終的には色素上皮の顆粒状の萎縮病巣のみとめられた部に一致して,高度の網脈絡膜萎縮病巣(脈絡膜大血管は保たれる)が形成される。
(1)検眼鏡および螢光眼底造影で最初にみとめられる本症の異常所見は黄斑部の粗な顆粒状の色素上皮の萎縮である。
(2)粗な顆粒状の色素上皮の萎縮病巣が密になり,拡大してある程度の大きさになると,病巣内に1個ないし数個の小さな境界鮮明な色素上皮一脈絡膜毛細管板萎縮病巣が出現する。
(3)その色素上皮—脈絡膜毛細管板萎縮病巣は色素上皮の萎縮病巣内で拡大・癒合しながら進行し,萎縮の程度も徐々に進行する。錐体の機能障害も徐々に進行する。
(4)最終的には色素上皮の顆粒状の萎縮病巣のみとめられた部に一致して,高度の網脈絡膜萎縮病巣(脈絡膜大血管は保たれる)が形成される。
掲載誌情報