文献詳細
特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その4)
学会原著
文献概要
寛解期におけるぶどう膜炎患者(ベーチェット病10例,原田病8例,サルコイドージス5例)のspecular microscopeによる角膜内皮細胞の撮影と角膜の厚さの測定を行い,ぶどう膜炎患者の内皮細胞面積と臨床所見について検討し,次の結果を得た。
(1)ぶどう膜炎全体の角膜内皮細胞面積,角膜の厚さは正常群との間に有意差がなかった。
(2)ベーチェット病,原田病,サルコイドージスの三者において,角膜内皮細胞面積,角膜の厚さに有意差は認められなかった。
(3)サルコイドージスでは角膜内皮細胞面積に,前房内炎症の経過に一致して左右差を認める症例が存在した。
(4)角膜内皮細胞面積と年齢,罹患期間,視力,発作回数,眼圧との相関について検討し,ベーチェット病では視力,原田病では年齢との相関が認められた。
(5)前眼部ぶどう膜炎における虹彩毛様体炎は角膜内皮細胞に対し,形態的,機能的な影響をほとんど及ぼしていない事が判明した。
(1)ぶどう膜炎全体の角膜内皮細胞面積,角膜の厚さは正常群との間に有意差がなかった。
(2)ベーチェット病,原田病,サルコイドージスの三者において,角膜内皮細胞面積,角膜の厚さに有意差は認められなかった。
(3)サルコイドージスでは角膜内皮細胞面積に,前房内炎症の経過に一致して左右差を認める症例が存在した。
(4)角膜内皮細胞面積と年齢,罹患期間,視力,発作回数,眼圧との相関について検討し,ベーチェット病では視力,原田病では年齢との相関が認められた。
(5)前眼部ぶどう膜炎における虹彩毛様体炎は角膜内皮細胞に対し,形態的,機能的な影響をほとんど及ぼしていない事が判明した。
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