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特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著
非ステロイド性消炎剤flurbiprofen水性点眼剤の術後眼内炎症に対する効果—フルオロフォトメトリーによる定量的検討
著者: 新家真1 高瀬正弥1
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.477 - P.481
文献購入ページに移動白内障全摘出術後従来の点眼療法のみを行った13例と,手術3,2,1および0.5時前と術後1日4回のflurbiprofen点眼を追加した10例におけるk'dpaの値は,各々0.050±0.055hr−1(平均±S.D.)および0.014±0.007hr−1であり,後者の値は前者に比べ有意に低かった(Mann-Whitney U-test,p<0.01)。
以上の結果より,flurbiprofen点眼は白内障術後の消炎剤として極めて有効であると結論された。
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