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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻4号

1983年04月発行

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その4)

学会原著

眼底白点症—暗順応遅延の時定数による検討

著者: 岡本道香1 岡島修1 飯島裕幸1 新家真1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.483 - P.487

文献概要

 典型的な眼底像を示す眼底白点症3例を対象として諸検査を行い,停止性と考えられることを示した。暗順応機能の評価には最終閾値および時定数を求めるべぎことを論じ,暗順応曲線第2相の時定数をコンピューターにて1次の指数関数に近似することにより求めた。
 眼底白点症では最終闘値は正常であったが,時定数は正常人の3.4倍から6.6倍と大きく,本症における暗順応障害にロドプシン再生遅延が関与していることを明らかにした。
 網膜色素変性症では最終閾値は上昇していたが時定数は正常人と差異はなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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