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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻4号

1983年04月発行

文献概要

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著

網膜疾患の電気生理学的分析—黄斑部疾患での応用(その2)

著者: 若林謙二1 河崎一夫1 米村大蔵1 真舘幸子1 宇山昌延2

所属機関: 1金沢大学医学部眼科学教室 2関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.489 - P.494

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 後極部に卵黄様の病変を呈する4症例をERGとEOGによって検討した。
(1) Best's macular dystrophyの症例ではERGの律動様小波は正常であったが,EOGL/Dは著しく低下し,高浸透圧応答も正常下限未満に低下し,網膜色素上皮の障害が示唆された。
(2) Best's macular dystrophyあるいはfoveo-macular vitelliform dystrophyのadult type (Gass,1977)と思われる症例ではERGのoff応答急峻部は正常であったが,EOGL/Dは著しく低下し,高浸透圧応答およびDiamox応答も正常下限ないしは正常下限未満に低下しており,網膜色素上皮の障害が示唆された。
(3)黄斑部出血の症例ではERGのoff応答急峻部およびEOG L/Dは正常であった。
(4) Choroidal ostcomaの症例ではERGおよびEOG L/D、高浸透圧応答,Diamox応答はすべて正常範囲内にあった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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