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特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著
糖尿病性網膜症とプロスタグランディン—トロンボキサンA2,プロスタサイクリンについて
著者: 二木むつ1 大塚裕1 野々村裕子1 石川清1
所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.511 - P.515
文献購入ページに移動(1) TX.B2は糖尿病群で上昇し,中でも背景網膜症群で著しく,網膜症の発症進展に何らかの関与をしているものと考えられた。
(2)6—keto-PGF1αは糖尿病群で高い傾向を示した。(3) TX.B2と6—keto-PGF1αは糖尿病群,および網膜症(+)群で正の相関関係がみられた。
(4)血小板凝集能は網膜症(—)群で高い傾向を示したが有意差なく,TX.B2および6—keto-PGF1αとの明らかな相関は示さなかった。
(5) BUNは増殖性網膜症群で有意の上昇を示した。
(6)過酸化脂質(MDA)は差がなかった。
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