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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻4号

1983年04月発行

文献概要

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学術展示

アルゴンレーザーによる開放隅角緑内障の治療

著者: 三木弘彦1 平山優子1 板垣洋一1 米田宗道1

所属機関: 1関西医科大学眼科

ページ範囲:P.520 - P.521

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 開放隅角緑内障に対し近年laser光による新しい治療が試みられている。これは1973年Krasnovのruby las—er光によるgoniopunctureに始まる。1973年Hagerが初めてargon laser光を用いて開放隅角緑内障に対して線維柱帯網に強い凝固を加えて眼圧をコントロールしようと試みた。これらは隅角に強い光凝固を行ったもので眼圧下降効果は一時的であった。ところが,1979年Wise1,2)によりレーザーによる開放隅角緑内障の治療には弱いargon laser光凝固が良いとし,その光凝固条件は0.1sec,50μ,1,000〜1,500mW,80〜120発,前房隅角の全周と決めて以来,眼圧下降効果を認めるいくらかの追加報告がみられた。本邦でも白土3),田辺4)の報告がある。本治療法の成否の大きな一つのポイントはlas—er光凝固条件にある。今回,我々はWiseの光凝固条件よりさらにlow powerのエネルギー条件で1978年12月以来19例28眼に隅角に光凝固を行い3カ月〜約3年間経過観察を行った所,十分に眼圧下降成果が得られることが分ったので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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