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臨床報告
ソフトコンタクトレンズのベースカーブ選定への考案
著者: 後藤順藏 水谷豊1
所属機関: 1日本コンタクトレンズ研究所
ページ範囲:P.555 - P.559
文献購入ページに移動 ソフトコンタクトレンズの処方にあたり,角膜周辺部の曲率半径を直接測定し,その測定値よりレンズのベースカーブを選定するシステムを考案した。このシステムは細隙灯顕微鏡前部に,ターゲットリングを描いた円筒を装着し,角膜limbusより0.8〜1.6mm内側の領域の反射によるターゲットリングの反射像をポラロイド撮影したのち,このポラロイド写真上の反射像の大きさより角膜の曲率半径を把握し,レンズのベースカーブを選定する方法である。1981年11月より,このベースカーブ選定システムで53名106眼にソフトコンタクトレンズの処方を行い,従来のophthalmometerによるベースカーブの選定法に比し,処方の簡便化をはかることができ,また,その後の装用成績に良好な結果が得られたことから,このシステムは一般臨床家にとって有効であると考える。
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