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特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著
両眼開放視野の研究—その2緑内障における頭位変換視野計測について
著者: 小山哲郎1 深見えり子1 鈴村昭弘1
所属機関: 1愛知医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.591 - P.596
文献購入ページに移動(2)正常者の結果は両頭位のイソプター面積比に変化なく,うつ向頭位に視野の下方偏位を有意に認めた。P.O.A.G.,高眼圧症ではうつ向頭位の面積比に縮小傾向が見られたが有意差はなく,下力偏位は認めなかった。マ盲点にはいずれの例も面積比,偏位度に有意な変化は見られなかった。
(3)高眼圧症では,60°うつ向位にてイソプター沈下,暗点の出現を示したA群と,これらの変化は示さなかったが,正常者に見られた視野下方偏位を認めなかったB群,および下方偏位を示したC群が認められた。これらの群で,A, B群は将来P.O.A.G.へ移行する可能性が高いのではないかと思われた。
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