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特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著
低眼圧緑内障患者の眼底血行動態解析の試み—螢光眼底録画法による検討
著者: 松生俊和1 高瀬正彌1
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.619 - P.624
文献購入ページに移動(1)正常有志者群8例8眼において,腕—網膜中心動脈最高濃度時間:17.2±2.0(S.D.)秒。網膜中心動静脈最高濃度時間差:2.0±0.8(S.D.)秒。動静脈50%ひろがり比=1.30±0.24(S.D.)であった。
(2)低眼圧緑内障患者群8例8眼において,腕—網膜中心動脈最高濃度時間120.1±3.7(S.D.)秒。網膜中心動静脈最高濃度時間差:4.1±1.0(S.D.)秒。動静脈50%ひろがり比:1.16±0.21(S.D.)であった。
(3)以上の成績より低眼圧緑内障は網膜中心動静脈最高濃度時間差の延長と一部の症例での腕—網膜中心動脈最高濃度時間の延長を認め,本測定法の低眼圧緑内障診断上の評価に関し考按した。
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