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臨床報告
色覚異常により発見された性染色体異常(睾丸性女性化症)の一家系
著者: 安間哲史1 市川宏1 成田収2 呉明超2
所属機関: 1名古屋大学医学部眼科教室 2名古屋大学分院産婦人科教室
ページ範囲:P.701 - P.705
文献購入ページに移動発端者は25歳の"女性"であり,第2色盲と睾丸性女性化症を合併していた。発端者の"妹"も両者を合併していた。また発端者の祖母の姉は,色覚異常を伴わない睾丸性女性化症であった。
本家系には両者の合併した症例と,睾丸性女性化症だけを呈した症例が混在しており,遺伝子座を検討する上からも重要な症例であり,さらに女性の色覚異常者をみた場合に考慮すべき疾患としても重要であると考え,報告した。
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