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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻6号

1983年06月発行

文献概要

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著

赤外線眼底カメラを応用したcheckerboard pattern reversal刺激によるERGとVEPの測定

著者: 戸塚清一1 谷野洸1 栗原和之1 瀬川雄三1

所属機関: 1信州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.731 - P.735

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 赤外線眼底カメラの光学系を応用したパターンリバーサル刺激装置を事開発した。偏光素子の組み合わせにより作製された,パターンリバーサル刺激は眼底カメラの光学路に導かれ,被検者の眼底に投映された。赤外線照明により被検者の固視の確認,刺激網膜部位の同定が行われた。環状の強角膜コンタクトレンズ電極の装着により,鮮明なパターン刺激が与えられ,被検者の眼底が観察された。正弦波刺激により,それに対応した正弦波状の反応波がコンタクトレンズ電極により導出された。片限性視神経萎縮の症例においては,コンタクトレンズ電極により,健眼からは良好な反応が得られたのに対し,患眼からはこのような反応は得られなかった。今回の装置によるパターンERGは,視神経疾患,網膜の局所ERGの測定に,臨床的に意義のある方法である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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