icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻6号

1983年06月発行

文献概要

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著

角膜アミロイドージス—格子状角膜変性

著者: 藤原久子1

所属機関: 1川崎医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.743 - P.749

文献購入ページに移動
 格子状角膜変性の一家系について報告した。四世代にわたる常染色体優性遺伝を示し,家系中16人中9人男(4,女5)に発生が認められた。臨床症状は10歳代の後半より発生し,両眼角膜の中央部より上皮下,実質の浅層に混濁が見られ,それは点状,結節状,線状,分枝状となり,しばしば上皮びらんを伴う。次第に病変が進行し,混濁は融合し線状体は格子状となり,実質の全層に拡大する。50歳代に至り視力低下が増強した3眼に全層角膜移植を行った。光顕的,電顕的にアミロイドの沈着が証明された。2例にSAA値が検索されたが,検出されなかった。限局性家族性アミロイドージスと確定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら