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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻6号

1983年06月発行

文献概要

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著

Neovascular glaucomaに対する治療の検討

著者: 田村充弘1 高久功1

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.763 - P.769

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 糖尿病性網膜症10例11眼,網膜中心静脈閉塞症5例5眼,他疾患群(Coats病,硝子体手術後等)11例11眼に続発したneovascular glaucomaに対し種々の治療を施行した。
 治療法としては,視力保存を目的とする場合には,早期にpanretinal photocoagulation,panretinalcryocoagulationにより,網膜のhypoxiaを改善し,trabeculectomyを中心とする観血的手術を実施すべきである事,視力回復の可能性のない例には,cyclocryotherapyが適当と考えられる。
 原因となった基礎病変により予後が異なり,網膜中心静脈閉塞症の予後が最も良く,次いで,糖尿病性網膜症で他の疾患群の予後が最も不良であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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