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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻6号

1983年06月発行

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その6)

学会原著

高含水率ソフトコンタクトレンズ自身を電極とした金属を用いないデスポーザブルERG電極の開発

著者: 簗島謙次1 沖坂重邦1 権丈英紀2

所属機関: 1防衛医科大学校眼科学教室 2東レ株式会社開発部レンズ室

ページ範囲:P.777 - P.781

文献概要

 高含水率ソフトコンタクトレンズの有する導電性と炭素線維の導電性および柔軟性を利用して網膜電図用電極を開発した。新しい電極は金属を用いていないのでベツクレル効果を起こさず,強い光刺激を必要とするERP記録にも応用できる。素材が高含水率で酸素透過性も78%と高く,連続装用ができるほど角膜刺激が少ないためパターンERG用電極としても,また角膜裂傷後の患者の網膜機能の検査にも利用できるこことが判った。また新しい電極は角膜上でほとんど動かず,基線のゆらぎも少なく,将来的にc波,e波などのslow petentialへの応用も期待される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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