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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻6号

1983年06月発行

文献概要

特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会展示

円錐角膜に対する強角膜レンズの試み(続)

著者: 村上正建1 児玉安居1 浅野隆1 市川宏1

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.828 - P.829

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 緒言円錐角膜に対し直径の大きい内面ワンカーブをもつコンタクトレンズcorneo-scleral hard contact lens(以下C.S.H.C.L.)の有効性についてはすでに発表1)したが,その後症例を追加することができたので,処方とその問題点について報告する。
 症例症例数は12例18眼である。このうち従来のハードコンタクトレンズ(以下H.C.L.)が装用不能となったもの10眼,視力低下のあったもの7眼,紛失1眼である。トライアルレンズは,size H.5〜14.0まで0.5mm毎に,ベースカーブ(以下B.C.)は7.50〜8.50まで0.5mm毎に作製し,powerはすべて0とした。これらのトライアルレンズのうち,B.C.8.00mm, size 12.5mmを第一選択として,10〜20分の試験装用の後に視力検査およびフローレスチンで染色して細隙灯顕微鏡検査を行い処方した。C.S.H.C.L.が下眼瞼に接触し,角膜下1/3程度に空気が入っているものを第一選択として(図1,2),角膜にレンズが固着するものはB.C.をフラットにするか,sizeを一段小さくして処方した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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