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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻6号

1983年06月発行

文庫の窓から

眼科諸流派の秘伝書(18)

著者: 中泉行信1 中泉行史1 斉藤仁男1

所属機関: 1研医会

ページ範囲:P.868 - P.869

文献概要

27.治眼通言
 馬嶋流眼科の分派には「五流」「五家」という言葉が使われた(野田昌編著,「馬嶋眼科と明眼院」)といわれているように,その分派による幾つかの系統があった。今日伝えられている,いわゆる馬嶋(真嶋,麻嶋)流眼科の秘伝書といわれる古写本の中には「此之書者真寺坊三河国鳳来寺*薬師如来十七日参籠満暁医王善逝尊夢想直伝之書也」というその書の由来をしるす数行がまま見られ,この霊告鳳来寺祈願伝受による法は馬嶋明眼院に対抗する馬嶋大智坊(明眼院の塔頭)が主唱してきたこととされているが秘伝書の本源については少なからず興味をそそられるところである。
 本書の著者は赤松定著となっているが料紙,文字の上からは時代的には新しい写本と思われる。本書はおよそ30葉,全1冊(19×13.7),本文は片仮名交り和文で書かれている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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