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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻7号

1983年07月発行

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その7)

学会原著

視床出血における眼症状の神経眼科的考察

著者: 中尾雄三1

所属機関: 1近畿大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.885 - P.889

文献概要

 視床出血の63例をCT-scan所見から限局型,進展型(外方,下方,上方),広範囲型に分類し,各型にみられる眼症状の特徴と発現機序を神経眼科的に考察し,予後についても検討した。
 限局型では縮瞳をしめし,予後良好なものが多かった。外方進展型では共同偏視,とくに出血病巣の反対側に向う偏視が多く,予後は運動障害を残すものが多かった。下方進展型では上方注視麻痺,輻酸障害,散瞳,対光—近見反応解離がみとめられた。上方進展型では縮瞳のほか同名性半盲がみとめられた。広範囲型では下内方偏視,散瞳,対光反応消失をしめすものが多く,予後は不良であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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