文献詳細
特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その7)
学会原著
文献概要
視床出血の63例をCT-scan所見から限局型,進展型(外方,下方,上方),広範囲型に分類し,各型にみられる眼症状の特徴と発現機序を神経眼科的に考察し,予後についても検討した。
限局型では縮瞳をしめし,予後良好なものが多かった。外方進展型では共同偏視,とくに出血病巣の反対側に向う偏視が多く,予後は運動障害を残すものが多かった。下方進展型では上方注視麻痺,輻酸障害,散瞳,対光—近見反応解離がみとめられた。上方進展型では縮瞳のほか同名性半盲がみとめられた。広範囲型では下内方偏視,散瞳,対光反応消失をしめすものが多く,予後は不良であった。
限局型では縮瞳をしめし,予後良好なものが多かった。外方進展型では共同偏視,とくに出血病巣の反対側に向う偏視が多く,予後は運動障害を残すものが多かった。下方進展型では上方注視麻痺,輻酸障害,散瞳,対光—近見反応解離がみとめられた。上方進展型では縮瞳のほか同名性半盲がみとめられた。広範囲型では下内方偏視,散瞳,対光反応消失をしめすものが多く,予後は不良であった。
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