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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻7号

1983年07月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その7) 学会原著

海綿静脈洞症候群の瞳孔所見の検討

著者: 石川弘1 鈴木利根1 稲垣昌泰1 中野直樹1 関本幸子1 北野周作1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.891 - P.896

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 海綿静脈洞から上眼窩裂の病変による動眼神経麻痺で瞳孔散大が出現しない機序を解明するため,海綿静脈洞症候群25症例に,Hess chartを主とした定量的眼球運動検査と交感神経刺激剤点眼試験を含む瞳孔検査を行った。その結果,交感神経はほとんど関与していないことが判明し,動眼神経下枝の障害が欠如しているかまたは軽度なために瞳孔括約筋を支配する副交感線維の機能が保たれるとする説が有力となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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