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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻7号

1983年07月発行

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その7)

学会原著

先天性チアノーゼ性心疾患の眼底

著者: 堤篤子1

所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.933 - P.938

文献概要

 先天性チアノーゼ性心疾患患者211名の眼底を精査し,次の結論を得た。
(1)二次性多血症の程度と動静脈の拡張・静脈の蛇行率が相関していたので,眼底変化は多血症によるものと考えられた。
(2)網膜中心動脈閉塞症・周辺血管白鞘形成などの眼底変化が,二次性多血症の強い症例(赤血球数800万/mm3以上)にみられた。
(3)年齢との関係では,年齢と血管径・蛇行率に相関は認められなかった。
(4)脳血管障害を合併した症例では,強い眼底変化をみるものが多いが,乳頭の発赤・腫脹は必ずしも,脳病変の存在を示唆するものではなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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