文献詳細
特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その7)
学会原著
文献概要
先天性チアノーゼ性心疾患患者211名の眼底を精査し,次の結論を得た。
(1)二次性多血症の程度と動静脈の拡張・静脈の蛇行率が相関していたので,眼底変化は多血症によるものと考えられた。
(2)網膜中心動脈閉塞症・周辺血管白鞘形成などの眼底変化が,二次性多血症の強い症例(赤血球数800万/mm3以上)にみられた。
(3)年齢との関係では,年齢と血管径・蛇行率に相関は認められなかった。
(4)脳血管障害を合併した症例では,強い眼底変化をみるものが多いが,乳頭の発赤・腫脹は必ずしも,脳病変の存在を示唆するものではなかった。
(1)二次性多血症の程度と動静脈の拡張・静脈の蛇行率が相関していたので,眼底変化は多血症によるものと考えられた。
(2)網膜中心動脈閉塞症・周辺血管白鞘形成などの眼底変化が,二次性多血症の強い症例(赤血球数800万/mm3以上)にみられた。
(3)年齢との関係では,年齢と血管径・蛇行率に相関は認められなかった。
(4)脳血管障害を合併した症例では,強い眼底変化をみるものが多いが,乳頭の発赤・腫脹は必ずしも,脳病変の存在を示唆するものではなかった。
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