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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻7号

1983年07月発行

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その7)

学会原著

乳幼児における視力発達について

著者: 勝海修1 大島崇2 吉武秀子2 植村恭夫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部眼科 2国立小児病院眼科

ページ範囲:P.965 - P.970

文献概要

 生後2カ月より3歳までの正常乳幼児の視力発達過程をpreferential looking(PL)法をもちいて調べた。生後12カ月未満の乳児にはForced choice preferential looking(FPL)法を,それ以上の年齢の乳幼児には知能,行動の発達に応じて,検査殊に応答法に工夫を加えて検査を施行した。
 その結果PL視力は生後6カ月では15 min of arc,生後12カ月では6min of arc,生後24カ月では3min of arc,そして生後30カ月ではlmin of arcのレベルに達した。
 PL法の成功率は生後3〜6カ月の群および生後25カ月以降の群で高く,生後13〜18カ月の群で最も低い値を示した。
 PL法はやり力を工夫することにより生後2,3歳まで有効に行えることが判った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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