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特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その7) 学術展示
Nanophthalmosに中心性漿液性網脈絡膜症を合併した1例
著者: 福与貴秀1 勝又俊二1
所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.994 - P.995
文献購入ページに移動初診時所見:視力右0.01(0.1×+20D),左0.05(0.1×+16D)。角膜径は両眼10.5×10mm。前房はやや浅く炎症所見なし。隅角はGrade 3(Shaffer)の開放隅角。虹彩,水晶体,硝子体には異常なく,眼圧は右12,左14mmHg。両眼底とも,偽視神経乳頭炎の像を呈し,血管の努張,蛇行,反射尤進も見られた。右眼底には視神経乳頭から黄斑部にかけてretinal foldが存在し,下方のvascular arcadeを越えて嚢胞状網膜剥離が見られた。裂孔は発見されず,体位変換による網膜下液の移動もなかった。周辺の脈絡膜は腫脹し,検眼鏡的に容易に鋸状縁が観察できた。左眼底にはその他の異常は認められなかった。
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