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臨床報告
Lanthony's New Color Testによる色覚研究—(2)後天色覚異常例その1中性色帯について
著者: 市川一夫1 徳田浩子1 森井一江1 市川宏1
所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1015 - P.1020
文献購入ページに移動(1)正常者は60人中58人が検査をpassし,failした2名もerror score 4以下であった。
(2)後天性赤緑色覚異常では〔PR〕〔RP〕と〔V〕〔VB〕に中性色帯の中心があり,後天青黄色覚異常では,〔PB〕〔BP〕と〔J〕〔JV〕に中性色帯の中心があった。
(3) Stargardt disease 5眼が後天性青黄色覚異常に分類され,従来の報告と異なっていた。
(4)後天性青黄色覚異常を示す疾患で黄色側のピークが中心性網脈絡膜症のみが〔JV〕にあり,他の疾患では〔J〕であった。
(5)後天性青黄異常は単極性を示す傾向が強く,この傾向は糖尿病性網膜症で顕著であった。
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