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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻8号

1983年08月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その8) 学会原著

両眼先天白内障の視力予後

著者: 東範行1 植村恭夫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1043 - P.1047

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 両眼先天白内障の手術施行例31例について眼振随伴の有無により2群に分け,視力予後に関係するいくつかの因子について検討した。眼振をともなわぬ群は発症が遅く,随伴する眼異常も少なく,手術および光学的矯正が遅れても予後は良好であった。眼振をともなう群は発症が早く,随伴する眼異常の頻度も高く,眼振が発生してから治療を施行しても予後は不良であった。眼振は白内障によるvisual deprivationにて起こるとの考えをもとに早期手術,早期光学的矯正を行い,眼振の発生をみなかった5例を報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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