icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻8号

1983年08月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その8) 学会原著

硝子体抽出液に対し,病理学的ならびに血清学的検索を行った桐沢型ぶどう膜炎の1例

著者: 月本伸子1 高塚忠宏1 上谷弥子1 秋草正子1 遠藤雄三2

所属機関: 1虎の門病院眼科 2虎の門病院

ページ範囲:P.1055 - P.1061

文献購入ページに移動
 桐沢型ぶどう膜炎の症例に硝子体手術を行い,得られた硝子体の沈渣ならびに上清に対し組織学的およびウイルス抗体についての検索を行った。
(1)組織学的検索では一般のぶどう膜炎と同様の所見が観察されたが.核内封入体.ウイルス顆粒は認められなかった。
(2)硝子体液のHSV抗体価は1:128と上昇,型分類ではII型であった。
(3)これらの結果ならびに家族歴より,本症例はHSV II型の眼局所への感染である可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?