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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻8号

1983年08月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その8) 学会原著

抗生物質のヒト眼内移行に関する実験的研究

著者: 有本啓三1 村尾とし子1 天野了一1

所属機関: 1杏林大学眼科

ページ範囲:P.1063 - P.1067

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 セフェム系抗生物質Cefmetazole sodium (CMZ),ペニシリン系抗生物質TA—058,アミノ配糖体抗生物質KW−1070(Fortimicin)のIS剤について房水内および涙液内への移行性を検討した。その結果房水中への移行率はCMZ2〜20%TA−058 1〜20%,KW−1070 10〜50%で,涙液中への移行率はCMZ2〜15%,TA−058 2〜15%,KW−107020〜90%で,CMZとTA−058はほぼ同程度,KW−1070はCMZやTA−058より高い値をしめした。抗生物質の房水および涙液内移行は,血清中濃度よりほぼ予測でき,眼感染症に対する抗生物質の選択が容易となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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