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特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その8) 学会原著
春季カタルの涙液IgE
著者: 中川やよい1 多田玲2 山本保範2 若野育子3 湯浅武之助4
所属機関: 1大阪逓信病院 2大阪府立羽曳野病院 3大阪府立病院 4大阪大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1069 - P.1072
文献購入ページに移動その結果,同一例においては角膜症状の消長と涙液IgEの増減はよく一致していた。また輪部型のような春季カタルでも軽症例に属するものでは,涙液IgE 値は他の型と比較して低値であった。さらに結膜アレルギー患者10例中8例で,結膜局所でのIgE産生をみとめたが,涙液IgEの局所産生と血管外漏出によるものの比率は症例により非常に差異が大きいことが明らかになった。
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