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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻8号

1983年08月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その8) 学会原著

VDT作業とpaper作業における眼精疲労の比較検討

著者: 栗本晋二1 岩崎常人1 野村恒民1 野呂影勇2 山本栄2 小松原明哲2

所属機関: 1産業医科大学眼科学教室 2産業医科大学人間工学教室

ページ範囲:P.1099 - P.1104

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 Visual Display Terminal (VDT)を用いた作業者と,一般事務作業者(Paper作業者)の眼精疲労を比較するため調節機能を指針として検討した。
 被験者33例には物名探索作業を2時間行わせ,作業による調節機能の変化をAccommodopolyrecorderとIn frared optometerで測定した。作業後,VDT作業者では調節近点と調節緊張時間に有意な低下を認め,Paper作業者には有意差を認めなかった。特にVDT作業者の中でも小文字のディスプレイを使用した群に著名な低下をみた。微動調節運動については,VDT作業者,Paper作業者ともに変化が認められた。しかしVDT作業者の変化が著しかった。
 これらのことより,VDT作業はPaper作業に比べ,調節機能に与える影響は大であり,眼精疲労を発症しやすいことが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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