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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科37巻8号

1983年08月発行

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その8)

学術展示

中医学的四診簡略記録用紙による辨証について

著者: 酒谷信一1 宇山健1 奥平喜惟1 黒瀬芳俊1 宮崎栄一1

所属機関: 1兵庫県眼科漢方研究会

ページ範囲:P.1158 - P.1159

文献概要

 緒言近年,漢方方剤がエキス剤として簡便に用いることができ,薬価基準にもかなり多数のものが収載されて,眼科臨床でもそれらを投薬する機会が増大しているようである。投薬の基準として病名あるいは症候別の使用方法が示されているが,眼科領域での投与指針となるような記載は極めて少ない。本来,漢方薬は病名に対応して選択するのではなく,患者の状態を症候から分折し,いわゆる「証」を決定して処方を選ぶべきものである。このような処方決定に至る過程に,日本漢方的ないわゆる"方証相対"という考え方と,中医学的ないわゆる"辨証施治"というアプローチがあるが,眼科疾患に対する後者の方法については,わが国の文献にはいまだみられない。今回,眼科臨床で用いやすい中医学的な辨証方法を考案する第一段階として.簡易四診記録用紙を作製し,それを用いた臨床応用の結果について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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