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連載 眼科図譜・310
黄斑部cherry-red spotと角膜混濁を呈したsialidosisの1成人例
著者: 林みゑ子1 辻省次2 作田学3
所属機関: 1東京大学医学部眼科 2東京都臨床医学総合研究所 3日赤医療センター神経内科
ページ範囲:P.1220 - P.1221
文献購入ページに移動黄斑部cherry-red spotはTay-Sachs病にみられる事で良く知られており,Sandhoff病,Niemann-Pick病,Farber病などにもみられるが,成人眼底にみられる事は非常に稀である。今回,全身的にaction myoclonusのみられる38歳男性で黄斑部cherry-red spotならびに角膜混濁を呈し酵素学的に白1血球β—galactosidase, siali—daseの活性低下をみる稀な例を観察したので,これを報告する。
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